【Vol.38】 ダイエット、お肌の万能サポーター〜 ココナッツオイル 〜
日本では、ココナッツウォーターやココナッツミルク、そしてココナッツオイルとココナッツ人気が高まっています。流行に敏感な女性に人気のココナッツオイルは、アメリカではすでにスキンケアやダイエット、そしてアルツハイマー病予防に役立つ食材として研究が進んでいます。
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知っておきたい!ココナッツオイルを摂るメリット
オイルと聞くと体に悪いイメージがありますが、ココナッツオイルには「中鎖脂肪酸」という種類の脂肪が豊富で、体内に蓄積されずにすぐにエネルギー源になるといった特徴があります。日常的にココナッツオイルを取り入れた被験者グループが体脂肪低下の結果を示した事例も確認されています(※1)。
アメリカでは、ココナッツオイルの主成分である「MCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)」からできる「ケトン体」が注目されています。このケトン体という物質が脳の神経細胞を活性化し、近年増加し続けているアルツハイマー病予防に役立つと期待されています。
刺激が少なく肌にやさしいココナッツオイルにはラウリン酸が含まれています。ラウリン酸は抗菌作用があり、免疫力アップにも効果的です。ココナッツオイルを飲む以外に、肌に直接つけることで保湿効果はもちろん、肌のバリア機能を高め、乾燥肌やアトピーを改善していく効果が期待されています。
ココナッツオイルの中鎖脂肪酸はコレステロールに変換される前にエネルギーとして燃焼されます。そのため、コレステロール値を上昇させ、中性脂肪を増やすこともありません。むしろ、ココナッツオイルを摂ることで善玉コレステロールを増やし、気になるコレステロール値を下げる効果が期待されています。
コレステロール値や中性脂肪値が高いと心疾患のリスクが高まります。ココナッツオイルを日常的に取り入れることで脂肪を溜め込まなくなり、善玉コレステロールを増やすので、コレステロール値を下げ、中性脂肪値も減らすことができます。
日本人は欧米人よりもインスリン分泌量が少なめで糖尿病のリスクが高いといわれています。ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸を摂取することでインスリン受容体の働きを改善し、糖尿病の予防や改善効果が期待できます。
■ ココナッツオイルを生活に取り入れる
ココナッツオイルの健康効果をしっかりと得るには、未精製のバージンココナッツオイルを選びましょう。ココナッツオイルはオリーブオイルよりも酸化しにくいので長期保存が可能です。コーヒーにスプーン1杯のココナッツオイルを入れてみたり、料理やスープ、お菓子作りなどにも使えます。
ココナッツオイルは高齢者の健康維持や中高年の体型管理、美容やダイエットに関心のある女性といった幅広い年代にさまざまな効果が期待できる健康オイルです。