月経不順、月経前症候群、前立腺の異常は、体内エストロゲン・レベルのアンバランスによって生じ、エストロゲンの健全な均衡は、女性だけでなく男女共通の問題です。
エストロゲンのアンバランスを調整する天然の成分としては、大豆イソフラボン、ブラックコホッシュが有名なところですが、ブロッコリーや芽キャベツ、カリフラワーなどに含まれる、ジインドリルメタン(DIM)という天然成分にもそうした力が備わっていることが分かってきました。
ジインドリルメタン(DIM)には、エストロゲンの新陳代謝を促す酵素を活性化させ、人体に害を及ぼすエストロゲン(16-ヒドロキシエストロゲン)を減少させ、身体のためになるエストロゲン(2-ヒドロキシエストロゲン)の体内レベルを上昇させる働きがあることが分かっており、これは大豆イソフラボンにも無い働きです。
マイケル A. ゼリグズ博士の研究によれば、DIMを経口で摂取することにより、次のような健康に寄与する利点が見られたということです。
1.男女に健全なバランスをもたらす。
2.PMSの症状を緩和させる。
3.体脂肪の減少
4.身体の中で胸、頸部、子宮、前立腺の各部位組織の健康
ジインドリルメタン(DIM)をブロッコリー等の野菜から摂ろうとすれば、200mgのジインドリルメタンを摂るためには、約1kgのブロッコリーを食べなければならず、これはとても毎日続けられる量ではありません。また、DIMは水にも脂質にも溶けないため、体内に効率よく吸収させるためにはビタミンEやホスファジルコリンと一緒に摂る必要があります。
同じくブロッコリーやカリフラワーから抽出される成分、インドール−3−カルビノール(I3C)は、DIMの前駆体であり、体内に入ってDIMに変換されます。I3CがうまくDIMに変換できるかどうかは胃のpHに負うところが大きく、個人差によって大きく差のつくところです。
DIMをサプリメントで摂るときの摂取目安は、前述のカリフォルニア大学のゼリグズ博士によれば、女性がホルモンバランスを整える目的で摂る場合では、1日100〜200mgが目安で、ダイエット目的には通常1日300mgが目安で、男性が運動トレーニングと併用して、脂肪燃焼を促進させる補助として使用する場合で、最高1日400mgを上限としています。
■「DIM プラス」
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