体型を変えようと思って、ジムやフィットネスに通うのだけれど、思うように効果が上がらない。そんな時に引き締まった筋肉をつくり、体脂肪の燃焼も促進させるのを助けるサプリメントにHMB(ベータ酪酸メチル)があります。
HMBについては、近年アメリカでも、スポーツサプリメントとして注目を集めていまして、多くのスポーツ選手が、からだ作りの補助に用い始めているようです。HMB自体は、自然界ではグレープフルーツや鯰等の食品に多く含まれており、アミノ酸のロウシンが分解されて体内で生成されます。
90年代半ばよりHMBの研究が進んでおり、それが筋力トレーニングのサポートとして、筋肉増量、体脂肪減少に効果があることが分かっています。
イースト・テネシー大学で、約1ヶ月間行われた実験では、20歳から40歳までの男女を対象に、HMB摂取グループと偽薬グループの2グループに分け、HMB摂取グループには、1日あたり3グラムのHMBを摂らせて、両グループとも3週間の間、筋力運動を課しました。結果、HMBを摂取したグループの方が、筋肉増量で約450g、体脂肪減少で1.1%より多く運動効果を上げたことが判明しました。
また、別の実験で、ニューヨーク州立大学で実施された、噛歯動物の筋肉細胞にHMBを直接投与した実験では、HMB投与によって、脂肪燃焼が活発になったことが観察されました。
HMBが体内でどのように筋肉形成を助け、脂肪燃焼を促進させるのか、実のところまだはっきりとは分かっていませんが、幾人かの研究者は、運動の後でHMBを摂取した場合、HMBが筋肉細胞内でたんぱく質の微粒分解を助けるため、筋肉を直接形成するたんぱく質を筋肉内により多く保持されることになり、たんぱく質の同化作用状態が長らく続くのではないかと想像しています。
HMBの理想的な摂取目安としては、1日1.5グラム〜3グラムで、特に副作用は報告されていませんが、やはり運動の後に摂取するのが一番効果的なようです。
■「HMBヒュール」
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