痛風は飽食・ストレスの多い時代の現代病です。ある夜突然、足の親指の付け根に激痛が走るというのが痛風の症状の現れです。
痛風の原因は、血液中の尿酸値が高くなり、それが結晶化して関節の内面に付着します。最初は親指の付け根に溜まりますが、次第に他の関節臓器にも溜まるようになります。痛風の診断は@関節が赤くなるA一つの関節が痛いB足の親指の付け根に炎症があるC血液中・滑液中の尿酸値が高い等が目安になっています。
あまり女性の方で痛風に罹っている方はいませんね。閉経前の女性に比べると男性の患者さんの数は9倍にものぼると言われております。通常でも血中の尿酸値の濃度は女性より男性の方が7倍も高いのです。これは女性ホルモンが尿酸値を体外に排出する作用があるからで、女性が痛風になる場合は閉経後が多いのです。
確かに痛風にかかる人は、尿酸値が高い方、高尿酸血症の方ですが、高い方全員が痛風に罹るという訳ではありません。ある研究によりますと尿酸値の高い人223人を5年間、調査した所、痛風にかかったひとはそのうち42人でした。痛風の症状が1回出ますと、その後予防や治療を怠った場合、約2分の1の人が再発した上に、症状がだんだん重くなり「痛風結節」になってします。そうなりますと骨や関節ばかりでなく腎臓等の内臓障害・合併症等も引き起こしますので、「関節炎のひどい症状」と思って放置しておきますと、取り返しのつかない事になってしまいますので注意が必要です。
ではどうやったら痛風をコントロールできるでしょうか?原因である尿酸値を上げないようにする為には「プリン体」を多く含む食品をなるべく避けて下さい。プリン体を多く含む食品としましては、@レバーA魚の干物BエビC大豆Dイカ等が上げられます。またアルコールはアルコール自体にも尿酸が含まれておりますし、アルコールを分解する際に肝臓でプリン体が作られてしまいますので、なるべくお避けになって下さい。アルコールの中では、スピリッツやワインよりもビールの方が痛風に対して良くありません。お水は沢山飲んで下さい。一日コップ4〜8杯の十分なお水を飲むと尿酸を体外に排出するのを促します。また痛風の患者さんは多くが肥満気味であるのと同時に様々な合併症を引き起こす要因となりますので、カロリーコントロールをしてウエイトコントロールをする事をお勧めいたします。一部の利尿剤、喘息・結核のお薬の中にも尿酸値を上げるものがありますので、お薬を摂取する場合はお医者様・薬剤師さんにご相談するようにして下さい。
多くの食品が「プリン体」を含んでおり、あれもダメ、これもダメという食生活をしていては、ストレスも溜まり、また長続きもしません。それよりもユックリと噛んで味わって腹八分目でお箸を止める等、食べる量をコントロールして適性体重を維持する事と、軽い運動を日常に取り入れる事が、痛風のみではなく様々な成人病の予防にもなります。
痛風に良いサプリメントとしましては、下記のものをご紹介させて頂きます。
・エイコサペンタエイン酸(EPA)
オメガ3系脂肪酸には、炎症を起こし細胞にダメージを与える物質ロイコトリエンの生成をおさえる作用があります。
■■EPA/DHA
■■葉酸
キサンチン酸化酵素は尿酸を生成しますが、その酵素の発生を抑えます。
■■ブロメライン
タンパク質を分解する作用があるパイナップルから抽出された酵素で、炎症を抑える作用があります。
■■ケルセチン
尿酸値の上昇を抑えるほかに、炎症を抑える作用があります。ブロメラインと一緒に摂取する事により吸収が良くなり、相互作用をしてより効果的に摂取出来ます。
ケルセチンC+ブロメライン
■■チェリー・エキストラクト
チェリー等の濃い赤紫のフルーツに多く含まれるアントシアニンとプロアントシアニジンは、尿酸値を下げると共に痛風の発作を防ぐ作用があり、またバイオフラボノイドは炎症発生物質ロイコトリエンが発生するのも防止します。
■「EPA/DHA」
■「スーパー葉酸(メタフォリン)」
■「ブロメライン」
■「ケルセチンC+ブロメライン」
■「チェリーフルーツ・エキス」
■「デビルズ・クロー」
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