皆さんは『ニンニク(ガーリック)』と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか? おいしい、臭いがきついなど、様々な意見があるかと思います。ニンニクは世界各地の料理に日常的に使われている香味野菜の1つで、私たちの生活にも馴染み深い食品の1つではないでしょうか。最近は、食事からニンニクをとるだけでなく、サプリメントとして摂る人も増えてきています。よく、テレビや雑誌でニンニクを特集しているのを見ることからわかる様に、ニンニクの持つ体質強化の力が注目されてきています。特にアメリカでも例の炭素菌事件以来、ニンニク人気が高まってきています。 アメリカの代表的な健康雑誌では、ここ半年の間に43000世帯の19%が栄養補助食品タイプのニンニクを使用しており、全てのサプリメントの中で最も使用頻度が高くなってきていると、報じられているくらいなのです。
ニンニクの中には、私たちの体に貴重な栄養素がたくさん含まれている事は知っていますか? ビタミンA、B1、C、カルシウム、マグネシウム、鉄、カリウム、リン、亜鉛、たんぱく質、ゲルマニウム、セレニウム、75種類ほどの硫化化合物が含まれている硫黄、そしてアミノ酸。そして、ニンニクの成分の中で最も注目の栄養素がアラシン、ビタミンB1、そして、スコルジンの3つの成分です。ニンニクの主な効用は大きく分けて、心臓血管系の健康促進、殺菌作用、そして抗がん作用などが挙げられます。
注目の成分の1つ、スコルジンは末梢血管を拡張し、血流をスムーズにする事により、血中の余分なコレステロールをきれいに掃除をしてくれます。また、血清中のコレステロール値を9%も低下させるという報告が過去にあり、ニンニク・パウダーを2年間飲み続けた高齢者は動脈硬化になりにくかったという研究結果もでています。中性脂肪とコレステロール値が増えると心臓病の危険性が大きくなると言われていますが、あるアメリカの大学の研究結果では血中と肝臓のコレステロール値と中性脂肪の分泌を低下した事が明らかになっています。このような結果からも、心臓血管系の健康促進に素晴らしい効力がある事がわかるかと思います。
ニンニクは、抗菌作用のある植物としては最も強力でバクテリア、ウィルス、消化器系奇生物に高い効果があります。ニンニクの成分であるアラシンが、ニンニク独特のにおいと刺激の原因となっているもので、強力な殺菌・解毒作用や抗酸化作用があるので、赤痢菌や寄生虫駆除、さらにコレラ菌やチフス菌などの強力な菌にまでの効力があるのです。古代ローマでは、ニンニクで治った病気は61種類以上と、伝えられているほど医療で用いられていました。また、イギリスの薬草医は万病に効くと伝えられていました。第一次世界大戦中などでは潰したニンニクでハップ剤を作り、腫れ物の治療に使用されていたり、発疹チフス、赤痢の治療、傷の消毒そして化膿止めなどに使われています。ニンニクは血液の循環を良くする事から、風邪の予防効果がある事が知られています。1997年にイスラエル研究グループが発表した報告によると、組織中の最近感染を助ける酵素をニンニクが制御した事が判明しています。
ニンニクに含まれる成分のうち、ゲルニウムとセレニウムがあるのですが、この2つの成分には、抗ガン作用があるといわれています。ゲルニウムはガン細胞の広がりを抑制し、セレニウムは強力な抗酸化剤の役目をしてくれるのです。ある実験では、ニンニクを食べる人の白血球とニンニクを食べない人の白血球の腫瘍細胞に対する殺傷能力の比較では、食べる人のほうが2倍以上の活性があることが判明しています。また、強い発ガン性物質であるニトロソアミンの形成を抑制したという事もわかっています。こうした能力は、細胞を損傷するフリーラジカルを抑制する抗酸化作用がニンニクには認められているからなのです。アメリカなどで、ガンを予防する食品として高い評価を得ている事から、近年のニンニク人気」の理由が判るかと思います。
これらのニンニクについての研究結果からも、なぜ、ニンニクが注目されるのか理解していただけたでしょうか。ニンニクを長期服用することにより、血圧や血中コレステロール値を低下させる働きもしてくれますし、健康増進、健康保持をする為にも、是非ニンニクを摂ってみませんか。
■「スーパーガーリック(にんにくガーリシン)」 |