長年にわたって従事してきたストレスの多い仕事場から開放され、第2の人生を楽しめはじめようと思ったその時、突然あなたの身に襲いかかる急な胸の痛み、「まさか心臓?」「コレステロール値も正常で、どこも悪くないはずなのに!?」。。。血液検査の「正常値」を指す健康診断の結果が、心臓病に関して油断を与えてしまったのではないでしょうか。
◆コレステロールとの関係
アメリカでは毎年100万人が心臓発作等の心臓病の合併症で亡くなっており、その最初の心臓発作を経験している人々の半分が正常なコレステロール値だったのです。また逆も正なり、高いコレステロール値の人々でも心臓病とは全く縁がないケースも多いのです。
調査によると、心臓発作の既往歴のある3分の1の人は、肥満であろうと喫煙者であろうと高血圧の様な冠状動脈病の危険要素がなかった人という事が分りました。
◆血中CRP値との関係
最近、アメリカのハーバード大学で、心臓外科医のポール・リドカー博士はCRP検査により、カルディオCRP値、または高感度CRPなどと呼ばれる数値が、心臓発作を起す危険要素を表してくれるという事を、発見しました。(体内に炎症などのトラブルが発生した時に、血液中のCRP(C反応性タンパク)値の異変がおきます)
完全には究明されておりませんが、高感度CRPの検査結果により、血管が炎症をおこしている事がわかるという事です。関節炎、筋肉痛そして慢性的な痛みが関節の炎症であるのと同様に、動脈の炎症が心臓発作の原因となり得るのです。
炎症をおこした動脈がコレステロール、白血球やフィブリン(凝結物質)を蓄積させ、血管壁の下で「不安定プラーク」を形成します。この「不安定プラーク」はストレス、血流障害などのちょっとした事で簡単に破裂し、血流を通り、心臓や脳の主要血管を塞いでしまうのです。そしてこれが、心臓発作の原因となる栄養や酸素の欠乏をひきおこします。
最新の研究では心臓発作の3分の2が「不安定プラーク」に、残りの3分の1は「アテローマ性動脈硬化症(動脈に脂肪分が多い)」に起因している事がわかっております。不安定プラークと動脈炎症の発見には、高感度CRP検査が有効であるようです。
◆その他の要因
確かに高感度CRP検査は心臓病の予防に役立つ指針の1つではありますが、他の潜在的な危険要素までは発見できません。血圧、血糖値そして家族の心臓病歴も心臓発作を引き起こす重要な要因です。
HDL(高密度リポタンパク質・善玉コレステロール)LDL(低密度リポタンパク質・悪玉コレステロール)そしてトリグリセライド値を含む総コレステロール検査を、毎年受ける事をお薦めします。
LDL、トリグリセリライド、他の有害コレステロールは、動脈内に脂肪を蓄積させ、慢性炎症やアテローム動脈硬化を引き起こします。LDL値は130mg/dlより少なく、そしてコレステロールとトリグリセライドの合計が200mg/dlより少ないのが理想的な数値です。一方、HDLは悪玉コレステロールからあなたを守り、動脈内の脂肪付着を防いでくれるのです。理想的なHDL値は35mg/dlより多い数値です。
◆キレート療法と食事療法
今日、多くの人々は心臓を治療する為に、血管形成術、外科手術、薬に変わる療法を探しています。キレート療法は心臓病やアテローム性動脈硬化に効果があります。キレート療法とはビタミン、マグネシウムそしてEDTAとして知られているキレート剤を静脈に注入します。このキレート剤は、血管壁で有害金属物質、カルシウム、フリーラジカルと結合し尿から排出します。この結果、血管は柔らかくなり血液の循環を良くし、胸の痛みやその他の血管疾患を改善します。キレート療法を受けている患者は病状改善の傾向や活力を感じています。また投薬量を減らしたり、無くしたりするケースもあります。
20,000人以上のキレート療法を受けている患者の分析結果によると、87%が運動能力、歩行距離、心電図結果等で、かなりの改善結果が見られたということです。(キレート療法は抹消血管疾患として知られる、脚の麻痺等の症状については、外科的な治療よりも有効であるとも言われております。)
心臓外科医であるジョセフ・ホリデー博士は、キレート療法を受けている患者は、バイパス手術を受けた患者に比較すると、早く、そして休み、痛みをなしに歩行出来たということです。このような研究により、心臓病患者にEDTAキレート療法を導入する価値がある事がわかります。
ではどうやったら心臓病のリスクから自分自身を守れるのでしょうか?簡単な血液検査、健康的な食事、適度な運動そしてサプリメントで、心臓発作の危険因子を減らす事が可能です。
まず果物、野菜、良質なたんぱく質や全穀粒の様な、新鮮な植物栄養素をタップリと食べて下さい。
砂糖、白い小麦粉、そして加工食品は避けて下さい。また、1週間のうち5日間は、一日30分程度の軽い運動をして下さい。運動は心臓病予防だけではなく、ダイエットやストレスをにも良いですし、日々の生活をエネルギッシュにします。そして、言うまでもなくタバコはやめましょう!心臓は血管系統の中心となる大事な器官です。第二の人生を楽しむためにも、労わってあげてください。
■「EPA/DHA」
■「トコトリエノール」
■「マイコ・ハート」
■「コエンザイムQ10(CoQ10)」
■「ホーソーン(西洋サンザシ)」
■「紅麹米」
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