免疫システムは私達の体内で、感染病などを引き起こす、ウイルスやバクテリアに対する重要な防御作用をします。しかしながら、侵入者のウイルスと間違えて体内の細胞を攻撃してしまうことがあります。これが自己免疫疾患です。アレルギー、リューマチ、炎症の多くのタイプなどがこの自己免疫疾患によって引き起こされると言われております。
一般的には免疫力を強化するにはエキナシアなどの、免疫機能を向上させる成分を摂取すると良いと言われていますが、免疫機能は強化の前に、バランスをとることももとても重要なのです。
免疫学で著名な、J.Dボイック博士は、その著書「The Immune System Cur」にて、植物に含まれる植物ステロールとステロリンという物質が免疫機能のバランスの調整に非常に効果的だと述べております。
免疫機能のバランスとはどういうことでしょうか?リンパ球の中に免疫を司る細胞すなわち免疫ヘルパー細胞の、Th1細胞とTh2細胞があります。この細胞のバランスのことです。このバランスは非常に大事なのです。それは、Th2細胞の値が高いと、アレルギー、自己免疫疾患、炎症、痛みをひきおこすからです。一時的には炎症、痛みは、抗酸化剤と抗炎症剤によって抑えることはできますが、根本的な解決策としては、Th2細胞のレベルを下げ、
バランスを調整するのが一番です。その調整には、植物ステロールが有効的なのです。
植物ステロールは上記の自己免疫疾患から来るリューマチ・乾癬、アレルギー、またガン、前立腺肥大症、また慢性疲労症候群にも良いと言われております。
植物ステロールのサプリメントは、免疫バランスの調整を目的として摂取する場合は、ステロールとステロリンが100対1の割合で入っている商品を、空腹時に摂取するのが効果的です。(20mgのベータステロール、200mcgのベータシトステリンが含まれているものを、1回2粒づつ1日3回を1ヶ月間摂取、その後、1回1粒を1日3回摂取します。)
また、ステロールが豊富な食べ物は、米ぬか、胡麻、ひまわりの種、ピーナッツ等です。
コレステロール値にも有効である植物ステロール
植物ステロールとステロリンを免疫機能の調整の為に使用するなら、胃の中に何もない時、食事の30分〜1時間前の摂取が大変効果的です。もし、植物ステロールをファイトステロールとして食べ物と一緒に摂取した場合は、コレステロールの減少に効果があります。フィトステロール(ベータシステロール、カンペステロール、スティグマステロール等)は、高いコレステロールを正常に戻すことを助けます。1951年に動物実験によって最初に明らかになり、後には人間にも明らかにされています。もしコレステロール値を下げる目的でファイトステロールを摂取する場合は、臨床実験によると最低でも1日約1000mgを摂取する必要があるとの事です。やっぱり植物の力って、知れば知るほど、計り知れない物がありますね!
■「ベータ・シトステロール」
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