ビタミンEはビタミンC、A、B等と同じく有名な成分ですね。抗酸化ビタミンの1つであり、血行をよくする働き、特に毛細血管の拡張をする作用から、しもやけ、冷え性、また生理痛、生理不順などにも良く、女性の為のビタミンとも呼ばれております。
ビタミンEは奥深いビタミンで、心臓病、リューマチなどの病気の予防や治療を助ける作用もあるのです。
心臓病の原因の1つで、悪玉コレステロールとして知られている、LDLは、驚くべき事に酸化しない限り体には悪さを働かないのです。酸化したLDLが様々な悪さをするのです。酸化したLDLは、外敵として認識され、白血球が活動始めます。白血球はバクテリアを退治するように、酸化LDLを飲み込み退治します。白血球の活動が活発になると、「付着分子」がリリースされて、酸化LDLを飲み込んだ白血球が動脈にくっつき、どんどんと血管が狭くなってしまい、これが動脈硬化・心臓発作の原因を作り出します。ビタミンEや他の抗酸化成分は、LDLがフリーラジカルによって酸化するのを防ぐ作用があります。
また体は免疫反応として、インターロイキン6やCRP(C反応タンパク)のような物質を分泌しますが、この物質は同時に炎症を引き起こす作用もあります。ハーバード大学医学部の、リドガー博士の研究によると、血中のCRPが高ければ高いほど、心筋梗塞などの深刻な心臓病を引き起こす可能性が高いとの事でした。(コレステロール値、トリグリセライド値、ホモシステイン値などよりも、CRP値が高い方が問題だとの事です。)
ビタミンEにはこの心臓病の原因となるCRP値を下げる作用があります。ニュージーランドのオタゴ大学の研究によりますと、ビタミンEを1日、800IU、4週間摂取した所、CRP値が半分にまでなったとの報告があります。また他の研究では、心臓病、糖尿病を患う患者さん72人に、ビタミンEを一日1200IU、三ヶ月間投与した所、平均してCRPは30%、インターロイキン6値は50%も減少したとの事です。またビタミンEは、CRP値や、インタ―ロイキン6値を下げるだけではなく、他の炎症を抑える作用もあるという事がわかっています。
リューマチも炎症が原因でおこる病気ですが、ビタミンEはこの痛みを抑えたり、病状を良くする働きもあります。
また呼吸器官のアレルギーにも良い作用をします。アレルギー反応を起す、イミュノグリブリンE(IgE)を下げた報告が、イギリスのノッティンガム大学のフォーゴティ博士により提出されています。
生理痛に悩まされている女性にも良いニュースです。生理痛の原因となるホルモン様物質のプロスタグランジンの形成をブロックしますので、痛みを和らげる作用もあります。
様々な良い働きをするビタミンEですが、どのような物を選んだら良いのでしょうか?ビタミンEに関しては、天然の物の方が合成の物より、2倍も吸収が良いのです。見分け方は簡単です。天然のビタミンEには”d-アルファ“トコフェノール、合成のビタミンEには”dl-アルファ”トコフェノールと表記されております。そしてビタミンEは、4つのトコフェノール(アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ)そして4つのトコトリエノールのバリエーションがあります。少しずつ分子構造が違い、また違った作用をするのでトコフェノールがミックスになったサプリメントを摂取するのをお勧めいたします。また健康な人が摂取する場合、1日400IUが理想的な摂取量です。
■「ビタミンE」
■「ビタミンE(トコフェノールミックス)」
■「スーパー抗酸化ミックス」
■「トコトリエノール」
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