パラパラと落ちるフケ、ベッタリとしたフケ、本人も気になりますし、周りの人にもフケツな印象を与えてしまいます。特に黒っぽい服を着たときは、肩に落ちてくるフケは気になりますね。
私達の皮膚は新陳代謝を繰り返しており、頭皮も新しい皮膚が作られては、表面の角質がはがれ落ちます。
軽いフケなら誰にでも起こりえるごく自然な新陳代謝の症状なのですが、角化したり、また皮脂の異常分泌によるフケは、頭皮の慢性炎症が考えられます。病的な物としましては、脂漏性皮膚炎が挙げられます。皮脂の分泌の盛んな人に表れ、女性よりは男性の方に多くみられます。この脂漏性皮膚炎は皮脂分泌量だけではなく、“でん風菌”という菌が関係しているという事が言われて来ております。脂漏性皮膚炎が、頭に出来ると、フケが多くなりまたひどいカユミを伴います。(また頭皮のみではなく、鼻、口、眉毛の周りにも発生する事があります。)
そしてストレスなども大きく関係して来ます。フケの症状は、12歳未満の子供にはあまり表れません。また乾燥した寒い外気、暖房で暖められた室内を出入りするような冬には、フケの症状が重くなります。フケの気になる方は、頭をむらしてしまうので、帽子・キャップなどはかぶらないようにして下さい。
フケは通常、やや黄色みを帯びていて、オイリーです。もし乾燥していて、厚ぼったい場合は、乾癬(カンセン)のケースも考えられます。いずれの場合も、痒いからといって引っ掻いたり、ゴリゴリとブラシを使ったりして、頭皮をこすったりしないで下さい。フケや炎症の状態を悪くしてしまいます!
ジンク・ピリチオン、硫化セレン、サルチル酸、ニゾーラル、タール抽出物が入っているフケ用のシャンプーは、頭皮を乾燥させて、炎症を悪化させる場合もありますので、毎日は使用しないようにして下さい。また副腎皮質ホルモンの塗り薬も、状態を悪化させる危険性がありますので、お医者様に相談しながら使用して下さい。
<<日常のお手入れ>>
- ブラシは天然の硬い毛の商品を使いましょう
- シャンプー前に、やさしくブラッシングして、そっとフケを落とすようにしましょう。
- アルコール成分の入った、ヘア・ジェルやスプレーの使用は避けましょう。
- 長時間、帽子やキャップをかぶらないようにしましょう。
- ヘアドライヤーは「HOT」ではなく「COOL」にしてご使用下さい。
- シャンプーする時、お湯と冷水を交互に(15秒〜30秒)に頭にかけると、頭皮の血行がよくなり、フケにも効果的です。
- シャンプーをする時は、地肌を傷つけないように、また頭皮を清潔に保つ為にも、毎日洗って、そして十分にススイで下さい。
- 脂肪分の多い食べ物、チョコレート、刺激物、甘いもの、またアルコールは控え目にして下さい。
《お勧めのサプリメント》
◆ビオチン
美肌のビタミンと言われているビオチンは、フケにも効果的です。ハーブの研究で有名なジェームズ・デューク博士もその著「The Green Pharmacy 」にて、その効果を述べています。
◆ビタミンB2&B6
ビタミンB2&B6は、お肌を健康に保ち、脂漏性皮膚炎に効果があると言われております。
またピルや、ペニシラミンのような医薬品は、ビタミンB6欠乏症を引き起こしますので、そのような医薬品を摂取している方は、ビタミンB6を積極的に摂取して下さい。
ビタミンB-2
ビタミンB-6
◆月見草オイル
月見草オイルに含まれます、ガンマ・リノレン酸は、髪の毛や皮膚の健康を促進します。
◆ティーツリーオイル
頭皮の雑菌を消毒して、清潔に保ちます。ティーツリーオイル入りのシャンプーかもしくは、ティーツリーオイルをお手持ちのシャンプーの中に数滴垂らしてご使用下さい。(乾燥をさけるためにホホバオイルを加えると尚ベターです。)
■「ビオチン」
■「ビタミンB-2」
■「ビタミンB-6」
■「月見草オイル」
■「ティーツリーオイル」
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