SAMe(Sアデノシル メチオニン)は、メチオニンから生成される物質で、肝臓を守る抗酸化成分のグルタチオンの生成する事から肝臓に良い抗酸化成分として、また体に有害なホモシステイン値を下げる、そして抗ウツ作用、変形性関節症の予防・治療の作用など、幅広い作用があります。
ヨーロッパでは1980年代から使用されて来ましたが、アメリカでは1990年後半から市場に出てきました。やはり、クローズアップされているのは、変形性関節症と抗ウツ作用です。
変形性関節症は、関節の軟骨がすりへる事によって起こります。いろいろな姿勢や体を動かすためには、関節が曲げたり伸ばしたりの動きをする事が必要なのです。毎日、関節を動かしているうちに、関節の軟骨が擦り減ってきて、痛みや炎症を起こします。年を取ると出やすい症状ではあるものの、年配の方だけの症状だと思ったら大間違いです。激しい運動や、太りすぎなども原因になります。
SAMeが関節炎の予防、また初期関節炎にどのような作用があるかという点については、多くの研究がなされており、その結果かなりの効果があるという事が分かって来ております。しかも副作用も無く、非ステロイド性抗炎症薬と同様の効果があるのです。確かに非ステロイド性抗炎症薬は、痛みやハレを抑えますが、長期間に使用を続けると、返って関節を痛めてしまいます。ドイツにおいて、約20000人を対象とした臨床実験によりますと、SAMeは、変形性関節症の症状を和らげる重要な役割をする、軟骨の修復・回復をサポートしたという嬉しい結果が出ております。また14人の患者さんに毎日400mgのSAMeを投与してみた所、3ヵ月後のMRI検診では、徐々にではありますが軟骨が形成されてきたという事です。ドイツ、ランダウ大学のベリグマン医学博士によると、まだまだ研究の余地はありますが、安全性の高さとその作用からも、関節炎の予防そして症状の緩和には役に立ち、またグルコサミン、コンドロイチンと一緒に摂取することにより、さらなる効果が期待できるであろうというコメントをしております。
肝臓のサポートだけではなく、関節の味方でもあるSAMeは、かなりユニークな物質ですね。関節炎で現在、グルコサミン、コンドロイチンなどを摂取している方は、SAMe1点も、プラスしてみてはいかがでしょうか?
■「SAMe」
関節の痛みの軽減には⇒1日3回、1回200mg食後に(1日計600mg)
関節炎の予防には⇒1日200mgを
■「グルコサミン&コンドロイチン」
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