朝鮮人参、シベリア人参、アメリカ人参、ブラジル人参など人参にも色々と種類があります。人参仲間で共通しているのは、エネルギーアップ、疲労回復、ストレス緩和などの作用があるという事です。旧ソビエトの科学者は、人参を「強壮剤」と称しており、寒い外の中での運動、精神的なストレスを抑える事などに効果があります。
もちろん東洋においては、数千年の間、漢方の1つとして重要なポジションを占めてきました。最近の動物実験では、免疫機能の増強をし、ある種のガンを抑えるといった結果も出ています。いずれの人参も、肉体的なパフォーマンス力をアップさせるという評判です。
現在アメリカのマーケットにおいて、最もポピュラーな人参は、朝鮮人参、シベリア人参(エゾウコギ)、アメリカ人参の3つです。(実際の所、シベリア人参の部類はちょっと外れており、人参ファミリーというよりは親戚といった関係です。)一番パワフルな作用があるのは朝鮮人参、マイルドなのはアメリカ人参、そしてストレスから来る肉体・精神疲労にはシベリア人参が良いと言われております。
アスリートの間では、朝鮮人参を摂取する事によって競争力がアップすると言われておりますが、あるダブルブラインドテストによりますと肉体的なパフォーマンス力は、朝鮮人参を摂取したグループと摂取しないグループではあまり変化がなかったとの事でした。しかしながら精神的な働きかけをして、その結果、集中力を増して気持ちを高揚させるという実験結果もあります。マルチビタミンと人参を併用して摂取した、2000人のデータによりますと、殆どの人がマルチビタミンだけの摂取時よりも、疲労を軽減して、活力を感じたという事でした。
一生懸命重労働をしたり、マラソンのラストスパートのように、身体が疲れているときに強い精神力と集中力を保つ作用をもたらすと言えます。
また人参の成分であります、ジンセノイドは男性ホルモンの前駆体でありますステロイドホルモンに構造が似ており、精子の数を増やしたり、EDの改善にもなるという事です。
漢方では長い間使用されて来た人参ですが、まだまだ西洋医学的には研究する余地はあります。しかしながらドイツのコミッションE(日本の厚生労働省にあたる機関)は人参を、肉体疲労時、衰弱時、そして病気からの回復時に、滋養強壮成分として摂取する事をオフィシャルに勧めております。疲れた時の、肉体・精神の鼓舞に、人参はかなり役に立ちそうですね!!
■「朝鮮人参」
■「シベリア人参(エゾウコギ)」
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