ビタミンB-5とも言われているパントテン酸は、ビタミンB群のメンバーです。副腎の働きを強める事から、アンチストレス成分といわれている他に、アスリート達には大事なビタミンBの一種です。パントテン酸はコエンザイムAと一緒に作用し、様々な栄養素をエネルギーに転換させます。いくつかの研究では、パントテン酸を含むビタミンB群が不足すると、スタミナの持続や運動効率が悪くなる、疲れやすくなる、血糖値の代謝問題が発生する、そして白髪の原因となるという事が分かっております。またデスクワークの人よりも肉体的な作業を伴う人の方が多く消費します。ビタミンCと一緒に摂取すると、肌を丈夫にしますので、切り傷の治りを早めたり、傷ついた細胞の蘇生を助けます。
そしてパントテン酸のもう1つの大事な働きは、記憶や気分を司る脳内神経伝達物質のアセチルコリンの生成を助ける事です。
パントテン酸の語源はギリシャ語の「どこにでも」と言う意味の「Pantos」から来ております。その理由は、結構多くの食品に含まれているからです。特にレバー、ビール酵母、サーモン、全粒粉などに多く含まれております。でも残念ながら乳製品、タマゴ、お肉にはあまり含まれていません。また食物に含まれているパントテン酸の量も我々の先祖の時代よりは少なくなっているので、やはりサプリメントなどで補ってあげる必要がある成分の1つでしょう。
パントテン酸の代謝産物である、パンテチンは、心臓病の大きな原因であるトリグリセライドや悪玉コレステロール値を下げる役割もします。水溶性のビタミンBではありますが、治療目的で大量摂取する場合は専門医の管理化にて摂取するようにして下さい。
■「パントテン酸」
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