かつて富山県の神通川流域にて「イタイイタイ病」という病気が発生した事件はまだ覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?これの原因を引き起こしたのが金属の一種のカドミウムです。
カドミウムは、亜鉛などと同属のミネラルで、もともと私達の身の周りにだけでなく体内にも存在する成分ですが、これが蓄積されると様々な障害を引き起こします。同属の亜鉛よりタンパク質との結合しやすい性質上、カドミウムが体内に入ると、タンパク質と結合している亜鉛を肝臓や腎臓などから追い出してしまい、亜鉛酵素の働きを阻害し、その結果、腎臓や肝臓に障害を引き起こします。勿論、亜鉛不足の各症状も現れても来ます。
カドミウムは、インクや染料、金属メッキ、はんだ付けをした缶詰、携帯電話、ノートパソコンなどに使用されているように非常に多様されております。そして微量ではありますが、ほとんどどの食物に含まれています。しかしながら、貝・甲殻類は有毒物質を蓄積しやすいので、捕獲される場所によっては気をつけた方がよい食べ物です。その他、メッキ、プラスチックなどの加工にも使用されますので、水道管を通って来た水を飲んだり、殺虫剤、防カビ剤、大気汚染、生成穀物などからも、知らず知らずのうちに体内に取り入れ蓄積しております。
百害有って一利なしのタバコも、カドミウムを体内に取り入れる要素となっております。吸っている人の周りに居るだけの二次喫煙でもかなりの量を取り込んでしまいますので、喫煙は自分の為だけではなく、周りの人の健康までも害してしまいます。
タバコはやめて、その代わりに多く取り入れて欲しいのは食物繊維です。有害なものを体内に長く留めて置くのを防ぐ他に不要な物を吸着して体外に排出します。特にアップル・ペクチンは良いので、これからの季節リンゴを多く食べるようにして下さい。
人体は低い値のカドミウムでしたら大丈夫なのですが、長期に渡って摂取したり触れたりしていくうちに徐々に体内に蓄積して、肝臓・腎臓障害だけではなく、体全般に渡っての健康障害がおこります。代表的な症状が、高血圧、鼻の粘膜の炎症(鼻炎)、食欲不振、抜け毛、乾燥・鱗肌、嗅覚の麻痺、そしてウイルスやバクテリアなどの外敵から身体を守る働きのある大事なT細胞や白血球の生成を減らし、免疫機能を弱めてしまいます。その結果、病気にかかりやすくなったり、ガン細胞から身体を守れなくなってしまいます。その他、骨粗鬆症、骨軟化症、気腫なども引き起こすといわれております。
体内のカドミウムの数値は、血液検査で簡単に分かりますので、心配な方は検査を行っている病院に行ってテストを受けると良いでしょう。
下記が有害なカドミウムを体外に排出したり、カドミウムの害から身体を守ってくれる栄養素です。
■■カルシウム・マグネシウム
カドミウムの排出を促します。摂取目安:カルシウム2000mg、マグネシウムは1000mg
カル・マグ(ソースオブライフ)
■■亜鉛
カドミウムによって追い出されてしまった亜鉛を補給する他、体内のカドミウム値の上昇を抑えます。摂取目安:50-80mg
■■メチオニン、NAC、
上記アミノ酸は、抗酸化としても重要な作用をする他に、肝臓の機能をサポートします。
それぞれ500mgを空腹時に摂取して下さい。
メチオニン
NAC(Nアセチル・システイン)
■■セレニウム
カドミウムの毒性を抑えます。
■■アップル・ペクチン
リンゴの食物繊維
■「カル・マグ(ソースオブライフ)」
■「亜鉛」
■「メチオニン」
■「NAC(Nアセチル・システイン)」
■「セレニウム」
■「アップル・ペクチン」
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