寒くても晴れている日は気分も爽快ですが、曇ってドンヨリとした日は、誰でも気持ちが滅入りますね。勿論ちょっと気分が滅入る位なら、日常生活には差し障りがありませんが、集中力が低下したり、睡眠時間を多くしてもいつも眠い、絶望感に襲われる、疲労・倦怠感が取れないなど重い症状になると、これは「冬季性うつ病」(Seasonal Affective Disorder)といわれる、うつ病の一種と考えても良いようです。特に日照時間が少ない、雪国の方、アメリカでは北部に多く発症します。
この症状は1984年にアメリカの国立精神衛生研究所のロゼンタール精神医学博士によって発表されました。「冬季性うつ病」は、うつ病の一種でありますが、上記以外の症状との他に記憶力、思考能力の低下、そして炭水化物や甘いものが無性に食べたくなるなどの症状もあります。
原因としましては、光と脳の関係にあるようです。ロゼンタール博士は、冬季性うつ病の方の脳を調べた結果、「光に対する認識力が低く、光の変化を感じるのが難しい」という事が判明しました。また脳内のリラックス成分であるセロトニンを分泌する、視交叉上核にて引き起こされるという結果を出しました。
解消方法としては、なるべく戸外に出て太陽にあたる、抗うつ作用のある「シトラス」系の香りを嗅ぐ、リラックス効果のあるフェイシャルマッサージをする、好きな音楽を聴くなどは気分転換に効果があります。深呼吸、軽い運動は、血流を良くして、気持ちをコントロールするのに役に立ちます。
お勧めの栄養素は、ビタミンB群(特にB1.B12.葉酸)と、マグネシウム、セレニウム、そしてクロミニウムです。ビタミンB-1が不足すると、落ち込んだり、エネルギーダウンの原因となります。またセレニウムと、マグネシウムは肉体・精神機能の改善をサポートし、クロミニウムはふさぎ感の様々な症状を軽減するとの事です。
実はロゼンタール博士自信も、アメリカ東部のニューヨークに居た時、この症状を経験しており、「友達と会ったりして社交的に過ごす、運動をする、なるべく日光にあたる、そしてビタミンB群を摂取する」という事が、博士の経験に基づいたアドバイスです。暖かいところへの引越しや旅行も、効果的なのですが、生活があると中々簡単には行きませんよね!
滅入った時ほどアクティブに動き、寒い冬を笑顔で乗り切りましょう!
■「ビタミンB-100コンプレックス」
■「セレニウム」
■「クロミウム」
■「マグネシウム」
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