現代人の食生活については様々な論議を呼んでおりますが、我々大人だけではなく、子供の食生活はもっと深刻になっております。身体だけではなく、心の形成にまでも栄養素は大きく関係しております。先日、新幹線の車内誌にて興味のある記事を見つけましたので、ちょっとご紹介させていただきます。
肥満、動脈硬化、高血圧、高コレステロール成人病は生活習慣病とも呼ばれておりますが、成人病という名前だけに、45歳以上の人に発症します。しかしながら、1980年代から、その発症の年齢が若くなっているのです。5歳児の幼児1000人の健康診断の結果、ナント232人が成人病の予備軍だったという恐ろしい数字が出ております。
アメリカは肥満大国というイメージを思い浮かべる方は多いのですが、最近の若者のコレステロール値を日米で比較すると、日本の若者の方がアメリカの若者よりもコレステロール値が高いのです。といいますのはアメリカでは、70年代から栄養素の重要性が説かれ始め、食事改善運動に目を向けるようになり始めました。それに対しまして日本では、コンビニ、ファーストフード店が1980年代から乱立し始め、子供達がスナック菓子、清涼飲料水、ハンバーガーなどを手軽に口にするようになり、脂肪、糖類の摂取が大幅に増加しました。
日本の子供達の体格はどんどん大きくなり、戦前に比較して12歳の子供で身長は18cm、体重は15kgも増加したのです。しかし体格が良くなっても、内臓が強くならないと内臓にかかる負担が大きくなり、早く老化するのです。例えば体重が1kg増える毎に、血管は30m長くなるのです。という事は15kg重い現代の子供の心臓は、450m分、余分に血液を送り出す必要があります。血液がドロドロしてたり、また血管が弱かったら、心筋梗塞になりやすくなります。
お砂糖は虫歯を作りやすくするだけではありません。ビタミンB1やカルシウムの欠乏症を引き起こしたり、血糖値を下げようとして大量のインシュリンを分泌させる事により、血糖値を正常値以下に引き下げ、イライラ、無気力、無関心の状態に陥らせます。そしてインシュリンを作り過ぎた膵臓は疲れて、インシュリンを作り出せなくなり、糖尿病を引き起こす可能性が大きいのです。
日本の土壌にはカルシウムの含有量が少なく、その不足を補うために、昔の日本人は小魚・海藻などを生活の知恵として食して来ました。しかしスナック菓子、ファーストフードなどの食生活の変化から、特に成長期という大事な時期の子供達のカルシウムが全然足りないという調査結果もあります。健康な筋骨の形成が危ぶまれ、そしてカルシウム不足は精神不安定を引き起こします。
カラフルで新鮮なお野菜、フルーツにはビタミン・ミネラル・ファイトケミカル・酵素などが豊富に含まれていますが、これも若者は好みません。その結果免疫力が落ちて風邪・インフルエンザにかかりやすくなったりします。
小魚や豆など歯ごたえのある物を好まなくなり、柔らかいハンバーガーなどをメインに食べていると、アゴの発達が不完全で、噛み合せも悪くなります。これは脳の発達にも悪影響を与えると言われております。
あまり元気のない日本経済の中で、これからを担う若者達には、しっかりと栄養をつけてもらい、元気な日本を背負っていって欲しいものですね!
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