ホワイト・ウイローの樹皮からとれるサリシンという物質はアセチルサリチル酸の前駆体で、1850年にドイツの科学者によって、この物質からアスピリンが合成されました。それゆえに、ホワイト・ウイロー樹皮は、天然のアスピリンと呼称されるようになりました。
何世紀もの間、主に解熱剤、抗炎症剤、筋肉痛、そして痛み止めとして、このホワイト・ウイロー樹皮は使用されて来ました。そして現在は、脂肪燃焼効果を目的として、コーラ、ガラナなどのカフェインを多く含むハーブと一緒に、ダイエットサプリメントに使用される事が多くなりました。(アスピリンにも同様に脂肪燃焼効果もあるようですが、その効果よりも健康を害する恐れの方が多いので、ダイエット目的ではご使用にならないでください。)
また関節炎などの症状緩和にも良く、治療に使用している専門家もおりますが、アメリカのマイケル・マーレー栄養学博士などは、関節炎にはどちらかというと、MSM、グルコサミン、コンドロイチンなどの成分の方が効果的だと言っております。
ハーバリストの中には、ホワイト・ウイロー樹皮はアスピリンと同様の効果がありながら、アスピリン摂取時に起きる、胃の不快感、重くなった症状として潰瘍などの副作用が無いという意見を述べる方も多いのですが、マイケル・マーレー博士によりますと、確かにホワイト・ウイロー樹皮には、タンニンや、フラボノイドを含まれており、胃に対して優しく働きかけますが、それでも胃腸障害があったり、消化の悪い方には、やはり多量の摂取は避けた方がよいとの事でした。
またホワイト・ウイローにはヒドロキシ酸が含まれており、最近ではピーリング成分として化粧品にも配合されております。
■「ホワイト・ウイロー樹皮」
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