歯肉炎は歯グキの炎症で、歯周病は歯肉と歯の周りで歯をささえる歯周組織の炎症です。
歯肉炎、歯周病とも歯をささえている骨にダメージを与えて、30歳以上の人にとっては虫歯よりも歯周病の方が歯が抜ける原因となっております。そして症状がひどくなると、歯周組織の治療のために、手術までしなければならない事にもなりかねません。
歯周病に効果的なのは、ちょっと意外な事に葉酸で口をすすぐ事があります。0.1%の溶解度の葉酸5mlを使い、1分から5分位口の中をよくすすぐようにします。その後はその溶解液を飲んでも吐き出してもかまいません。またカプセルや錠剤のタイプのサプリメントで摂取しても効果的だとの事ですが、妊婦さんの場合は、赤ちゃんに必要な栄養素でもある為に体内で消費してしまいますので、歯周病の改善には、サプリメントで摂取するよりは、口をゆすぐ方法の方が効果的です。
お薬のジランチンを服用した場合も、歯グキの病気を引き起こす可能性がありますが、キチンとしたお手入れをすれば、歯グキの病気を防ぐ事は可能です。
最近の研究では、CoQ-10(補酵素Q-10)の欠如も歯肉炎の原因となる事がわかって来ました。その理由はCoQ10が不足すると歯周組織がダメージを受けても、それを回復する事ができないのです。ダブルブラインドテストでは、一日50mgのCoQ-10を3週間摂取した結果、歯肉炎の症状は改善されたとの事です。また歯周病の患者さんについては、歯医者さんでの治療とCoQ-10を併用するとさらに効果があったとの事です。
そしてビタミンCの不足も、歯グキのトラブルに関係しております。しかしながらビタミンCのみの形で摂取した場合は、ビタミンCが体内で欠乏しているだけ歯グキの改善に効果があり、バイオフラボノイドと一緒になった形態のビタミンCを摂取した時には、体内のビタミンCの欠如とは関係なく、歯周病に効果があったとの事です。故に、バイオフラボノイド入りのビタミンCを摂取するようにして下さい。(いくつかの研究ではバイオフラボノイド単体を摂取しても効果があるとの事がレポートされております。)
もう一つ大事な栄養素としてカルシウムがあります。500mgのカルシウムを1日2回6ヶ月間継続して摂取したケースでは、歯グキから血が出る、歯が抜けるなどの症状を含めた歯周病の病状が改善出来たとの報告もあります。
抗炎症作用、抗菌作用のあるハーブ、エキナシア、没薬(もつやく)、カモミールなども、歯グキの炎症である歯肉炎には効果的です。
ちょっと歯や歯グキの調子が悪くても、食事がまずくなったり、集中力が落ちてしまい、またあまり噛まずに食事をする事から胃の調子まで悪くなってしまったりと、良い事がありませんね。大事な歯を支える、歯グキを大切にしましょう!
■「葉酸&ビタミンB-12」
■「CoQ-10 30mg」
■「バイオフラボノイド」
■「珊瑚カルシウム」
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