アメリカでは、「レストレス レッグ シンドローム(Restless Legs Syndrome)」と言われている「むずむず脚症候群」は、足が突然動くような感覚になったり、虫が這うような感じをしたり、また痛みを感じるなどの不快な症状が足に起こります。また足だけではなく時として腕にも出ることがあります。
夜寝ている間にこの症状が出る事により、不眠症にまでなってしまいます。
この症状は、中高年の女性、妊娠中の女性、そして腎臓病、リュウマチ、そして神経障害の病状のある方また静脈瘤の方が、発症しやすいと言われております。
「むずむず脚症候群」に患っていた70歳の老女が、禁煙をする事により、症状が回復したという報告があります。ハッキリとした断言をするにはもう少し研究が必要ですが、それでもこの病気にかかっている方は禁煙する価値は十分にあると言えます。またカフェインとの因果関係も取りざたされておりますので、カフェインの摂取も控えた方が良いでしょう。
「むずむず脚症候群」にかかっているまた年配の方の血液テストを行った所、軽い鉄不足の方が多く、その場合は鉄分を補給する事によって症状が軽減されたという事でした。
また遺伝的に「むずむず脚症候群」にかかりやすい家系もあるようで、その場合はビタミンB群に属する葉酸を多く摂取する必要があります。症状改善には5〜30mgの量が投与される場合が多く、健康な方の場合、葉酸の摂取目安量は一日400〜800mcgといわれているのに比較しますと、はるかに多くの量を召し上がる必要があります。
また一日400IUのビタミンEの摂取も、症状改善には効果があるという事も言われております。
「むずむず脚症候群」はまだあまり病気として認識されておらず、100万人前後の方がこの症状に悩まされているにもかかわらず、治療を受けている人は2万人前後の様です。昼間ならまだしも、夜就寝中に脚がむずむずしたら、ゆっくりと休んでもいられずに、疲労が蓄積して、日常生活にも支障が出てきてしまいますね。夜、脚が動くような感覚、虫が這っているような、むずむずとした感覚がある場合は、症状が重くならないうちに、早めに病院に行くようにして下さい。
■「ビタミンE400IU」
■「葉酸」
■「鉄」
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