ステロイドホルモンには、腎臓の上にちょうど位置する副腎から分泌される副腎皮質ホルモンと、精巣や卵巣から分泌される性ホルモンが含まれます。
【副腎皮質ホルモン〜ストレスに反応するコルチゾール】
ストレスを受けると、私たちの体内で各種ホルモン量に影響が現れ、しだいにストレスや病気に対する抵抗力が弱まっていきます。
例えば、ストレス時に、血糖値や血圧を上げてこれから起こるであろう攻撃に備えて身体を守ろうとする反応と、生殖や免疫など余分なものはなるべく切り捨てて、生き残るのに最低限必要な機能だけにエネルギーを注ごうとする反応が自然に起こります。これらの全身のストレス反応を引き起こすホルモンが、コルチゾールです。
副腎機能が低下し、コルチゾールを含む副腎皮質ホルモンの産出が不十分になると、次のようなサインが現れます。
●疲労感
●感染に対する抵抗力が下がる
●疼痛
●低血糖症
●低血圧
●立ちくらみ
低血糖症になると、落ち着くがなくなったり、無気力になったり、神経過敏、めまいといった、いわば「エネルギー不足」の状態が続きます。ほとんどの低血糖症患者は、血糖値調整に関与する副腎の活動が鈍くなっているそうです。
血糖量を増加させるコルチゾールが減少すると、反対にインスリンが過剰に分泌され、血糖値が下がりすぎてしまうのですね。低血糖は、血液中の糖分=脳のエネルギー不足も意味しますので、上のような症状が現れるのです。
血糖値の異常は、お菓子やアイスクリーム、炭酸飲料の取りすぎによっても起こります。これは、これらの食品に精製した炭水化物や砂糖、そしてカフェインなどが豊富に含まれているからです。できるだけ、精製食品を摂らないようにし、ビタミンC、パントテン酸、クロミウムを積極的に補給しましょう。これらの栄養素こそ、お手軽に、かつ安全に副腎機能をサポートし、ストレスへの抵抗や正常な血糖値調整に役立ちます。
◆◆「スーパーバイオCバッファード」
ストレス反応の主役であるコルチゾールを分泌するのに、ビタミンCはたくさん消費されます。ですから、ビタミンCが不足していると、ホルモンのバランスを保つことができなくなり、体がストレスに負けてより強い疲労感を感じたり、さまざまな異常を生む原因となってしまうのです。一日あたり500〜1000mgのビタミンCが必要です。
◆◆「パントテン酸
250mg」
パントテン酸は、副腎の機能を助けるとともに、副腎皮質ホルモンの生成を促します。1日あたり50mg以上は必須です。
◆◆「クロミウム・ピコリネイト」
血糖値を安定させる効果が高いと期待されるミネラル、クロミウムを1日200mcgが大切です。
◆◆「リコリス」
根に含まれるグリチルリチンには、副腎皮質ホルモンと似た作用があると言われます。
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