一息いれようと入った某大手カフェチェーン。牛乳の変わりに豆乳を使った「ソイラテ」は、すでに他のメニューとなじんで人気商品になっています。健康志向を背景に、最近は大豆に注目が集まり飲料や食品などにおいて、豆乳を使った商品の登場が相次いで、女性や若年層の人気を集めています。
米国の食卓上でも、大豆や豆乳は引っ張りだこの人気です。日本でも大豆を「畑の肉」と呼びますが、菜食主義者の多い米国では健康的な食生活サポートに、文字通り、お肉の代替として食されています。低脂肪&コレステロール・フリーの良質なタンパク質源として世界中から注目を浴びる大豆には、9種類の必須アミノ酸を全て含有していると言われます。これは、他の植物には見られない大豆特有の特長だそうです。さらに、豆乳をはじめ、大豆には私たちの心臓から骨まで健康に保つ作用があり、まさに現代のスーパーフーズと呼べる稀有な食材なのです。
●健康と若さを守る大豆の働き●
1.心臓と血管を若々しく
2.前立腺ガン細胞も怖がる豆乳パワー
3.骨粗しょう症の予防に
4.糖尿病予防にも大豆パワー
今回のトピック「コップ1杯の豆乳がもたらす健康メリットとは!」では、今週と次週の2回にかけて、大豆はもちろん豆乳の健康パワーについての検証をご紹介したいと思います。今回は、「心臓と血管」についてです。
大豆は健康食品として知られていますが、中でも大豆に含まれる脂肪にコレステロールを下げる働きがあるのは、多くの方もご存知でしょう。1999年の10月、FDA(米国食品医薬品局)は、このことを検証した研究報告を踏まえ、「1日25gの大豆タンパク質を含む低飽和脂肪酸・低コレステロールの食事が心臓疾患のリスクを下げる可能性が高い」という声明を発表しました。25gの大豆タンパク質と言っても、中々想像しにくいのですが、1日に豆乳を3.5〜4杯飲むと、25g相当の大豆タンパク質が摂取できるとされています。心血管の健康維持のために、普段の飲み物をこの量の豆乳に変えるのはそう無理なことではないでしょう。
大豆がスーパーフードとして認められるようになったのも、『イソフラボン』の宝庫であったからです。一杯の豆乳に、およそ30〜40mgのイソフラボンが含有されていると言われます。この大豆イソフラボンの一種であるゲニステインが、悪玉コレステロールの血中濃度を減少させる一方で、善玉コレステロールを増やす働きを持ちます。コレステロールを低下させるのに加えて、血流の障害となる血栓の形成を減少させたり、弱くなった血管の修復を助けたりなどの働きも持ち合わせているそうです。
さらに、大豆が、魚油以外で『オメガ3系脂肪酸』を豊富に含む数少ない植物ベースの食材でもあることも、心疾患を予防する理由のキーファクターと言えるでしょう。
北米大豆食品協会によると、FDAが発表した大豆の効果的活用推進の影響で、大豆を毎日の食事に効果的に取り入れることが北米の主要な死因である心臓病の対策になることについて、国民の関心が高まっているそうです。
あなたの心臓と血管をいつまでも健康に保つために、まずは1日1杯の豆乳から始めてみてはいかがでしょうか?
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