人間が二本足で立つことは、簡単なようで実は非常に綿密なバランス機能を要します。耳の奥にある内耳には重要な2種類の機能があります。それらは聴覚と平衡感覚です。人間が体のバランスを保っているのは、内耳の三半規管と耳石で得た情報は前庭神経から大脳に送られ、全身に命令を下しているからです。この内耳や前庭神経に障害があると、平衡感覚が異常に刺激され、自分または周囲が回る感じやフラフラする感じ、頭がフワッとする感じなどのめまいが引き起こされます。
目まいを改善するために、生活習慣の見直しやサプリメントの活用が有用なことはあまり知られていませんが、一度実行される価値はあるかと思います。
まず、目まいをよく経験される方は、できるだけ多めに水分を摂るようにしましょう。特に、運動される時や温かい気候の地域にお住まいの方は気をつけましょう。多めの水分を摂るようにしても、目まいが頻繁に起こる場合は必ず医師にご相談下さい。たかが目まいと言いますが、目まいには三半規管と耳石、前庭神経、脳が関係してきますので、隠れた原因があるかもしれません。一度、専門的なアドバイスを伺って下さい。
<<目まいとさまざまな病気>>
※メニエール病
難聴、耳鳴り、耳閉感などの耳症状とともに、発作的に強い回転性目まいを生じます。原因は、内耳の中にある内リンパ液が異常に増えることで生じると考えられています(内リンパ水腫)。
※前庭神経炎
前庭神経炎の原因は、ウィルスによる感染やアレルギー反応が関係しているのではないかと考えられています。目まいが一週間程度続くのが特徴です。
※高コレステロールや糖尿病
あまり知られていませんが、目まいが頻発する方の8割は、コレステロール値や血糖値が高いという研究報告があります。脳内の血管に何らかの障害が生じて血のめぐりが悪くなり、脳に酸素が行きわたらなくなって目まいが生じるものです。
目まいとともに手足がしびれたり、舌がもつれたり、ものが二重に見えたりするのが特徴です。
以上のように、目まいの原因には耳からくるものと、脳神経からくるものがあります。「たかが目まいだけに、病院に行くほどではない」と思いがちですが、実際の原因を究明することも重要ですので、一度専門家に診てもらうことをおすすめします。
<<目まい〜サプリメントでの対応>>
●イチョウ葉
世界中で広く研究されてきた『イチョウ葉』は、頭部や脳内の血流増加を助けることでおなじみですね。イチョウ葉は耳鳴りだけではなく、目の老化「黄斑変性症」、味覚や嗅覚の異常、短期記憶の改善などに有用とされています。お選びの際は、有効成分のフラボノイド配糖体を24%以上の濃度で含有しているかどうかを確認して下さい。最初は1日240mgを目安に摂取を始め、目まいの頻度や程度が軽減した後、1日40〜60mgずつお摂り下さい。
●バレリアン
一般に、目まいの治療にバリウムを使う場合がありますが、バレリアンはこのバリウムの働きに近い作用をもつと言われます。バリウムは習慣性がありますが、バレリアンには無いので安心してご利用いただけます。バレリアンには筋肉をリラックスし安眠を助ける働きが期待できますので、目まいに悩む方で痛みや不眠、筋肉の痙攣を伴う場合にはおすすめです。
その他に、ニンニクやイラクサ(ネトル)もおすすめです。目や耳などの感覚器にある粘膜を保護する役目を発揮します。どちらも、天然の抗炎症・抗アレルギー作用が期待できるものです。
■■「ヒアオール」
聞こえづらい時におすすめです。耳の健康と目まいには密接な関係があります。イチョウ葉エキスも有効成分24%をカバーしています。
■■「バレリアン・ルート」
バレリアンは精神や神経を鎮め、眠りを深めるので目まいにも関係するストレス関連の症状に用いられます。
■■「ガーリシン」
風邪・ガン予防、コレステロールを下げる、免疫力を高める、心臓病予防、疲労回復など、健康をサポートする栄養素として注目を浴びています。
■■「イラクサ(ネトル)」
耳管の腫れなどの炎症予防に。
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