昔から「一日1個のリンゴは医者を遠ざける」と言われているように、リンゴは健康的な果物として愛されてきました。実際、リンゴには、カルシウムや食物繊維、ビタミンCなどが豊富にふくまれています。
赤ワインやチョコレートで有名な栄養成分ポリフェノールは、リンゴにも多く含有されています。このリンゴから抽出されるリンゴポリフェノールに、内臓脂肪の分解を助ける働きと筋力を増す働きがあることがアサヒビールと日本大学大学院の中島寛之教授らの共同研究で明らかになりました。
アサヒと中島教授らの研究グループが、リンゴポリフェノールを5%混ぜた固形エサを3週間与えたマウスと、普通の固形エサを与えたマウスを比較したところ、ポリフェノール入りのエサを食べたマウスは、普通のエサを食べていたマウスより筋力が16%高く、内臓脂肪が27%少なかったことを明らかにしました。この研究結果を反映して、アサヒは年内にも人を対象とした実験で効果を確かめ、早ければ来年には健康補助食品や飲料などで商品化を目指すと発表しました。
ポリフェノールは、植物の色素や苦味成分で、その種類は300種類以上あると言われます。抗酸化作用に優れ、活性酸素の影響を受けやすい細胞膜上など体の隅ずみで活性酸素を除去する作用が注目されています。リンゴポリフェノールは果肉にもありますが、特に皮の部分に多く含まれているそうです。リンゴを食べる際には、皮は剥かずにそのまま食べてしまうのがダイエット効果や筋力アップには良さそうですね。
■「ラジカル・フルーツ」
3粒あたりリンゴ果皮エキスを33mg含有し、そのうちポリフェノールは80%を保証した抗酸化商品です。
|