魚に含まれている脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)は、血圧を下げたり動脈硬化を予防したりして心臓病を予防するとともに、発ガンリスクやさらにはアルツハイマー病などの痴呆症にかかる確率までも減らすのではないかと言われています。
これらの脂肪酸の血中濃度が高い人は、低い人に比べて自殺未遂を引き起こす危険度が大幅に減ることが、日本と中国が共同で行なった疫学調査で判明しました。
2002年2月から7月まで中国の大連医科大学の救急病棟に自殺未遂で入院した100人と、事故などほかの理由で入院した100人から採血し、赤血球中のEPAとDHAの濃度を調べました。
その結果から分かったのは、自殺未遂者のグループの方がEPAとDHA濃度が低かったということです。さらに、調査に協力した200名をEPA濃度の濃さによって4グループに分類すると、濃度が最も低いグループに自殺未遂者が最多で、濃度が高いほど減少。EPA濃度が濃いグループは、低いグループに比べて自殺リスクが約8分の1に、DHAの場合は自殺リスクが約5分の1に減少するという結果がでました。
落ち込んだ気分が続く、集中力がない、よく眠れないなどの不調が続いている時は、セント・ジョーンズ・ワートなどのハーブがおなじみです。しかし、魚の油に含まれるオメガ3不飽和脂肪酸(EPAやDHA)の摂取でうつ傾向が軽減されることもさまざまな臨床試験で調査されています。
お魚嫌いの方は、ぜひサプリメントで補給を心がけて下さい。もちろん、一人暮らしの方や高齢の方も積極的な摂取が重要です。血栓予防や血中の中性脂肪値・コレステロール値を下げる作用など生活習慣病だけでなく、うつ傾向対策にもおすすめです。
■「EPA/DHA 240mg」
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