日用品メーカーのライオンが、女性だけが不快に感じる男性特有の体臭の原因物質を特定したと発表しました。
ライオンの調査では、男性は「女性の体臭を不快に感じたことがある(15%)」に対し、女性は「男性の体臭を不快に感じたことがある(100%)」で、女性が男性の体臭を不快に感じていることがわかりました。確かに、一般的に男性と女性の体臭を比較すると、男性は皮脂分泌量が多く代謝も活発なため、女性よりも体臭が強いことが知られています。
男性の体臭が女性にとって“不快”に感じる原因物質は、「アンドロステノン」といい、主にわきから分泌される男性ホルモンが皮膚の常在菌によって代謝されて発生します。女性にも「アンドロステノン」は発生しますが、男性の発生量は女性の数十倍といわれます。また、この臭いを嗅いだときの脳波を男女各10名で測定したところ、女性全員から「不快感」や「イライラ感」を示す脳波が検出されました。一方、男性ではほとんどが「リラックスする」や「リフレッシュ」している状態の脳波を示したとのことです。
さらに、ライオンが調査結果をまとめたところ、「アンドロステノン」は他の体臭成分の臭気を強める効果があり、発生抑制にアンズの種エキスが有効なことも発表しました。男女で体臭の感覚が異なる驚きの調査結果とともに、男性は、「わきの下を清潔に保つ」などの汗対策を念入りにする必要があるようですね。
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