生涯を通じて自分の歯で噛むことができるのは理想です。しかし、現実には年齢が高くなるほど、ムシ歯や歯周病などを十分に予防するほどのケアが行き届かなくなるのが現状かもしれません。先ほど、高齢者の方々がかかりやすい肺炎の原因の一つに、歯垢の中に潜む細菌と大きく関係することが米ニューヨーク大学歯学部の研究で明らかになりました。
研究チームは、ニューヨーク州の高齢者向け長期療養施設の患者49名について歯垢を分析しました。そのうち28名から肺炎を引き起こす細菌を歯垢から検出し、その中の14名が肺炎を実際に起こしたとのことでした。さらにDNA分析を進め、その14名のうち8名の歯垢と肺に潜む細菌が一致したこともつき止めました。
寝たきりになると、なかなか歯みがきの習慣など歯の衛生・管理を忘れがちです。肺炎患者の90%が65歳以上の高齢者であるという調査結果もあり、未然に防ぐことができる疾患としては、高い死亡率を示しています。高齢者を扱う施設では、歯と入れ歯双方の清潔を保つ必要があるようです。もちろん、早い段階から、歯のケアを入念にすることも大切ですから、毎食後の歯みがきから始めてみましょう!
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