年末年始に、お酒は欠かせないという方も多かったと思います。この飲酒と並んで、世界的に健康被害が問題になっているのが喫煙です。もしあなたがタバコを吸う男性で、毎日、日本酒で換算して3合以上飲酒する場合、もしくはあなたの周りにそんな方がいらっしゃる場合は、ガンになる危険性が高くなることが認められていることを念頭にいれていただきたいと思います。
厚生労働省研究班は、1990〜2001年にわたり全国9保険所管内の約7万3000人を追跡し、飲酒の頻度や酒量、喫煙の有無とガンの発生との関係を調べました。まとめた結果によると、喫煙者の男性が毎日3合以上飲む場合、時々お酒を飲む人に比べ何らかのガンになる危険性が2倍以上になることが分りました。原因として考えられるのは、アルコールの分解酵素が、タバコに含まれる発ガン物質を活性化している可能性があると言うことでした。
タバコを吸わなくても、飲酒量が増えれば、食道ガンや肝臓ガンなど飲酒との関連性が強いガンの発生率は高まりましたが、ガン全体の発生率は高くはならなかったそうです。
女性の場合、毎日飲酒するケースが少ないため、はっきりした傾向が見えにくかったそうですが、生活習慣病の予防も考慮すれば、男性も女性もお酒は程ほどに楽しみたいものです。
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