焼肉やキムチ、餃子といったスタミナ料理だけでなく、カツオのたたきや刺身の薬味にも欠かせない野菜が『ニンニク』です。『ニンニク』は韓国料理のイメージが強いのですが(実際、韓国での一人あたりの年間ニンニク消費量は、なんと日本の24倍なのです!)、スペインやフランス、イタリアの食卓にも欠かせないハーブの一つです。
さて、『ニンニク』にもう一つの顔があることをご存知でしょうか?アメリカ癌研究所の研究プログラムでは、『ニンニク』をガン予防の可能性のある食材の内で最上位に位置付けていますが、この度『ニンニク』のガン予防効果を裏付ける調査結果が広島大学の田中治助教授らの研究で明らかになりました。大腸ガンに結びつく可能性のある大腸ポリープの成長を抑制する効果がニンニクにあることを突き止めたのです。
研究では内視鏡検査で大腸にポリープが見つかった被験者12名を、アルコールでニンニクを熟成させて作ったエキスを2.4ミリリットル飲み続けたグループ(A群)と、0.16ミリリットル飲みつづけたグループ(B群)に分けて実施しました。
一年経過後、ポリープの数と大きさに著しい変化を見せたのがA群で、直径の平均値に関しては1ミリ以上も減ったという結果も報告されています。
アルコール漬けで熟成させたニンニクエキスを使用した今回の調査結果を踏まえ、田中助教授は「ニンニクをそのまま食べた場合は効果が低くなる可能性もあるが、おおむね大腸ガン抑制に効果があることは示された」と話しています。
大腸ガンは、胃ガンに次いで、日本人のガン死亡率のトップと言われています。肉類中心となる食事の欧米化、食物繊維の不足、ストレス、不規則な生活などが大腸ガンの主な原因と言われると、誰もが罹患する可能性のある病気だと言えます。大腸ガン予防に、早速ニンニクを始めてみませんか!
■「ガーリシン(ガーリック)」
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