十代は、骨や筋肉だけでなく脳自体も発育のピークを迎えます。彼らの成長にはベーシック・ミネラルやベーシック・ビタミンの不足解消が何より大切です。その中で、『亜鉛』不足の解消が十代の子供の注意力や記憶力サポートに関与しているそうなのです。
十代の子供が、『亜鉛』を摂取すると注意力や記憶力など頭の働きがアップするという結果を明らかにした調査が、4月4日に米国で開かれた「米栄養科学会」で報告されました。
調査は、米農務省の農業研究所(Agricultural Research Service)のジェームズ・ペンランド博士の指揮のもと実施されました。博士は、日本の中学1年生にあたる7年生の子供209名を3グループに分け、第1のグループには毎日亜鉛20mg入りのフルーツジュースを飲ませ、第二のグループには亜鉛10mg入りのジュースを飲ませ、第3のグループには亜鉛を全く添加しないジュースを飲ませました。
12週間経過した時点で、子供たちに注意力、記憶力、問題解決力、手と目の協調など頭脳の働きを試すテストを行ったところ、亜鉛を摂らなかった子供に比べて、毎日20mgの亜鉛入りジュースを飲んだ子供は視覚による記憶力、言葉の認識力、注意力、危険を回避する速さなどの面で、著しい好結果を残したとのことでした。
しかしながら、ペンランド博士は十代の子供が頭の働きをアップするという目的で亜鉛のサプリメントで摂取基準以上に摂ることに対して警告を発しています。「十代のうちは、脂肪の少ない赤身肉や魚介類、穀類などから亜鉛を補給する方法もサプリメント摂取と同じぐらい有効的だ」ということですから、十代のお子様をもつ親御さんは食生活から亜鉛不足の解消に取り組んではいかがでしょうか。
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