『ミカン風呂』をご存知ですか? 私が幼い頃、祖母の家を訪ねると干したミカンの皮が浮かんだお風呂によく入れられていました。浴室に広がるほのかな香りとお湯に浮かぶシワシワになったミカンの皮の記憶は鮮やかに今も残っています。
入浴剤にもなり、また最近ではテーブルやタンス等の落書き落しにもなる多面性が注目される「ミカンの皮」ですが、健康効果も期待できそうです。
岡山市にある林原生物化学研究所が、未成熟ミカンの皮などに多く含まれるビタミンの一種「ヘスペリジン」に、動脈硬化を引き起こす中性脂肪を減らす効果があることを確認したと発表しました。
研究チームは、糖と結合させて水溶性にした「糖転移ヘスペリジン」を毎日500mg(未成熟ミカン2、3個相当)を男性25名に投与したところ、6ヶ月経過した時点で、中性脂肪が当初標準値を超えていた8名が平均約3割低下していたことを認めました。正常値だった6名への影響はほとんどなく、副作用もなかったとのことでした。
「ヘスペリジン」はビタミンPと呼ばれるフラボノイドの一つで、ミカンなどの柑橘類の白皮や薄皮に多く含まれています。血管のメンテナンス係として、毛細血管を丈夫にする働きがあると言われ、血管そのものの機能も高めるとされる植物性栄養素です。今回の調査で、血液の流れを妨げる中性脂肪を分解する効果が初めてヒトに対しても確認されたことになりますが、ミカンを食べる時は薄皮を捨てずに食べた方がドロドロ血液対策には良いようです。
まだ熟していない時期のミカンに豊富な「ヘスペリジン」す。ミカンは甘いものがいいという方、中性脂肪値対策に早速取り組みたい方はヘスペリジン配合のサプリメントが近道かもしれませんよ!
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