起きるとまず一杯、朝食や昼食の後に一杯、午後の休憩に一杯・・・、といった風にコーヒーを少なからず2杯以上飲んでいる方は非常に多いと聞きます。統計的にも、日本人1人が1年間にコーヒーを飲む量は約320杯と報告されているほどです。たしかに、1970年代まで喫茶店の飲み物だったコーヒーが、今では家庭やオフィスで楽しめます。世界規模のコーヒー・チェーン店も街のいたるところに進出してきていますから、「コーヒー中毒」という言葉が生まれる理由もわかるような気がします。
コーヒーに含まれるカフェインのイメージにより、多くの人が潜在的にコーヒーを悪者扱いしているかもしれません。しかし、最近の研究ではコーヒーの意外な一面が次々と報告されているのです。今回は、2週にわたってコーヒーの知られざる健康パワーをご紹介します。
【頭脳の冴え・鋭さに】
よく「眠気覚ましにコーヒーを飲む」などということを聞きますが、これはカフェインをとると神経が興奮し、頭が冴えてくるためというのはご存知ですよね。実際は、構造の良く似ているアデノシンという成分が細胞にある受容体(レセプター)にくっつく前にカフェインが先回りしてくっつき、アデノシンの気分を落ちつかせる作用を遮断することで興奮させているというわけです。
最近の研究では、コーヒーが人間の集中力を高める、特に単調な仕事をしている時にその効果が高いということが発表されています。また、長時間のフライトで時差ぼけが生じた際、メラトニンや偽薬よりも一杯のコーヒーが効果的という報告もフランスの研究者によって発表されています。
【スタミナアップに】
最近行われたある研究では、カフェインに運動中の筋肉痛を和らげる作用があり、いつも以上に力強く、そして長時間運動することを可能にすると報告するものもあります。この理由として、カフェインがアデノシンの働きを阻害しているということが挙げられます。「筋肉は収縮する時に、徐々にアデノシンを生産するようになる」、と米国イリノイ州立大学の運動学の権威、ロブ・モートル博士は説明しています。アデノシンは運動中に、筋肉中にある痛覚刺激の受容体(レセプター)と結びつく性質を持ちますが、カフェインはこの働きをブロックすると考えられているのです。
さて、次回は、コーヒーと虫歯予防の関係、糖尿病や結石、ガンなど気になる症状に対しての働きを検証してご案内いたします。ぜひ、次週も要チェックしてくださいね!
■「エキストラ・ストロング・ガラナ」
■「ゼナドリンNRG」
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