さて今週は、以前ご紹介した「コーヒーの健康パワー」のパート2をご紹介したいと思います。
さて、まずはコーヒーと虫歯菌との関係性をご紹介します。ちょっと一息というときに、甘いものとコーヒーの組み合わせはもはや定番ですよね。甘いものは虫歯の原因になるのは明白ですが、コーヒーで虫歯菌が退治できることはあまり知られていません。それでは早速、より詳細を探ってみましょう
【コーヒーで歯医者いらず!?】
イタリアの科学者達が行なった実験によれば、コーヒーに含まれる抗菌性成分によっては虫歯を起こす細菌であるミュータンス連鎖球菌の増殖を抑えることが明らかになりました。また、他にも細菌が歯の表面にまとわりつくのを強力に妨げる成分を有しているということも報告しています。研究は今後も続けられるそうですが、少なからず砂糖やミルクなしのブラックコーヒーを飲むにあたっては虫歯の心配は要らないようです。
【胆石の危険性を低下】
老廃物をろ過して、体に不要なものを尿として排出する役目から重要な器官とされる膀胱も、コーヒーとの関係性が注目されています。膀胱ガンの危険性を低下させるのに、コーヒーが有効であることは多くの研究で認められています。さらに、コーヒーを飲む習慣は、腎結石を遠ざける可能性が大きいと、食生活調査「Nurses' Health Study」で明らかになりました。なかでも、コーヒー党の女性には有効だそうです。コーヒー中のカフェインが尿の流れを改善するためだと示唆されています。
【パーキンソン病とコーヒー】
コーヒーをよく飲んでいる人にパーキンソン病が少ないとの報告がされています。ふるえ、動作緩慢、小刻み歩行などが発症する「パーキンソン病」は、未だ原因不明な病気です。ある見解では、女性の50人に1人に発症するといわれています。カフェインにアデノシン受容体をブロックする作用があることが、パーキンソン病のリスクを下げる理由ではないか、とハーバード大学公衆衛生学大学院のアルバート・アシェリオ助教授は述べています。
【糖尿病とコーヒー】
糖尿病の「予防」として、コーヒーを飲むのは効果的であるという研究結果がいくつか発表されています。中には、1日に約3杯のコーヒーを飲む女性は2型糖尿病の危険性を20〜30%低下させると報告する研究もあるほど。これは、クロロゲン酸やコーヒー酸などのコーヒーに含まれる抗酸化物質が影響を与えているのではないかというのが有望視されている見解です。コーヒーを飲むと、インスリンの働きを円滑にすると考えられています。
【コーヒーでガン予防】
国内でも、肝臓ガンのリスクを下げるのにコーヒーが有用だという研究報告が発表されています。毎日1杯のコーヒーを飲む習慣が10年以上続けている人は、肝臓ガンになる危険性は全く飲まない人の半数程度まで下がるとのこと。今のところコーヒーのどんな成分が有効なのかは不明とのことです。
いかがでしたでしょうか。今回のコーヒーにまつわる記事を読んでコーヒータイムが待ち遠しくなっていただければ嬉しい限りです。
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