30代以降の女性から、「太ももやふくらはぎに毛細血管が浮き上がってきたので何かおすすめのサプリメントはありませんか」というお問い合わせを度々受けることがあります。ある調査によると、アメリカ人の50歳以上の女性の半数と男性の15％が、この『下肢静脈瘤』と呼ばれる下半身の悩みを抱えているといわれています。
『下肢静脈瘤』の主な原因は、下半身の血行不良によるものだと言われます。一方、3822人の成人を対象にした研究によると、脚の静脈が腫れたり浮き出たりする要因は、男性の場合が【喫煙】と【運動不足】、女性では、やはり【運動不足】と【高血圧】、それに【肥満】だということがわかりました。また、この研究では、1日8時間以上立っている仕事、あるいは座り放しの仕事をする人に、『下肢静脈瘤』が起きていると指摘しています。ヨーロッパでの別の研究では、立っていることが多い看護婦と、妊婦に太もも周りの静脈の腫れが見られるといわれます。
脚のむくみ、だるさ、痛み、ほてりを伴う『下肢静脈瘤』の解決策は、まず「下半身の血流障害を取り除く」こと、そして「脚の筋力をつける」ことです。
後者の「脚の筋力」については、血液を心臓に返すためには筋肉のポンプ作用がなくてはならないので、定期的に歩き回ったり、水泳をしたりなど、脚の筋肉を積極的に使うと下半身の血行が改善され、静脈瘤ができにくくなります。
「下半身の血流障害を取り除く」については、便秘対策を始め、脚を組む習慣を徐々に減らす必要があります。同じ姿勢で長時間過ごす場合は、30分に1回位は気分転換も兼ねて、屈伸運動やマッサージ取り入れてはいかがでしょうか。食生活の面では、さらさら血液効果があるＥＰＡやＤＨＡを多く含む青魚、血栓の生成を予防するナットーキナーゼが豊富な納豆などを積極的に召し上がって下さい。
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