ある人気健康情報番組で「寒天ダイエット」が特集されて以来、各地で売り切れ状態が続いている『寒天』。これまで、寒天といえばゼリーやところてんに使用される食材というイメージしかなかったのですが、テレビ効果の影響で成功者を続出させている新しいダイエット手段としてあらたに脚光を浴びるようになりました。今回は、その『寒天』の実態を改めて検証したいと思います。
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┃☆ヒジキ、キノコをおさえて、食物繊維含有量第1位!
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食物繊維が豊富な食材として、すぐ頭に思い浮かぶのはヒジキ、コンニャク、大豆などですね。しかし実は、『寒天』こそ食物繊維含有量トップ1位の食材で、『寒天』の成分中80%以上を食物繊維が占めています。
玄米や根菜など日本の伝統食に使用される食材は、食物繊維が豊富でした。それが、現代では高脂肪で肉類中心の欧米風食生活に移り、食物繊維不足が懸念され始めるようになりました。今ではさまざまな研究で、食物繊維の健康作用が明らかになっています。タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素に次ぐ【第六の栄養素】として重要視され、野菜不足・高脂肪に偏りがちな現代人の食生活において、不可欠な栄養素となっています。
『寒天』は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維どちらもバランスよく含んでいます。水溶性は腸内の善玉菌を増やし、不溶性は腸内を刺激して腸の運動を活発にし、便の排出を促す働きがあるとされています。その二つの食物繊維を一度で摂れるのが『寒天』なのです。
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┃☆ 寒天ダイエット
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『寒天』は、食品としてカロリーも低く、腹持ちもよいのでダイエットをしている方にはおなじみのものかもしれません。また、食べたものの脂肪を包み込んで吸収しにくくさせたり、糖分吸収を抑えたりするので、体重増加を防ぐのにも役立ちます。
まだ研究段階ですが、寒天に含まれる食物繊維は腸内細菌によって発酵し、このとき短鎖脂肪酸が産生されます。この、短鎖脂肪酸は糖分を燃焼してエネルギーを作る回路をブロックします。エネルギーが必要な私たちの体は、糖分が使えなくなると、体脂肪を分解してエネルギー獲得を図ろうとします。そのときに体脂肪がエネルギー源として燃焼する仕組みになるのです。
おなかの中をキレイにしながら、生活習慣病対策とダイエットを目指す優秀食品、『寒天』を普段の食事に取り入れるならお手軽なパウダータイプがおすすめです。
●毎日飲むコーヒーや紅茶、緑茶に!
●お米を炊くときに一緒に!
■「寒天パウダー」
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