40代以降の方が二人以上集まると、話題の中心はどうしても『健康』に移るといいます。20代、30代では気にしなかった血糖値、コレステロール、中性脂肪などの言葉が、いよいよ現実的な問題として重く聞こえるようになってくるからかもしれません。
血圧も、中高年になれば気になってくる健康症状の一つですね。国内では約3500万人が高血圧と推定されています。つまり、成人の約3人に1人が高血圧と診断されることになります。また、高血圧を招く生活スタイル(高脂肪・塩分多めの食事、肥満、運動不足、アルコール、喫煙、ストレス)を送っている方で「高血圧予備軍」と呼ばれる数は相当数いると考えられています。
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┃☆ まずは正常な血圧値を知ろう!
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一般的に、「正常血圧」は上の血圧(最大血圧)が140mmHgを超えない、かつ下の血圧(最小血圧)が90mmHgを超えない、両方を満たしたものと定められています。
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┃☆ 正常でも油断できない「職場高血圧」
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先日、東京都老人医療センターの桑島副院長らがまとめた調査結果によると、健康診断では正常な血圧であった人の中でも、仕事中に計測すると高血圧と診断された方が2〜3割もいたことが分かりました。
都内のある販売会社本社の事務部門に勤務する社員151名(平均年齢40歳)のうち55人(全体の36%)が、健康診断で正常血圧だったにもかかわらず仕事の合間の計測で高血圧に分類されました。同じように、ある役所の事務部門でも、健康診断で正常血圧の職員267名(平均年齢42歳)のうち62名(23%)が仕事中に血圧が上がる「職場高血圧」に分類されました。
もともと、血圧は変動の大きいのが特徴です。1日の中でも20〜30mmHg変動することもまれではありません。しかし、調査で見つかった「職場高血圧」では健康診断時よりも40〜50も上がっていた人もいたのです。
仕事中に血圧が上昇する理由はまだはっきりと分かっていませんが、仕事のストレスが血圧の変動に影響を与えているかもしれない、という見解が出ています。
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┃☆ 【サイレントキラー】高血圧の恐ろしさ・・・
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高血圧には特有の症状というものがないため、一般に「サイレントキラー(静かなる殺人者)」と言われています。高血圧は放置すると脳や心臓、あるいは腎臓に深刻な障害が起こりやすく、さらに進むと心筋梗塞や脳卒中などの症状が出るようになります。
<<血圧を上昇させる原因>>
高脂肪・塩分多めの食事、肥満、運動不足、アルコール、喫煙、ストレス、そして体質・遺伝の影響を一番先に受けるのが血管と血液です。
●血管の弾力がなくなり、血管が狭くなる
●血液がネバネバになり、流れにくくなる
以上の2点は、より強い力で血液を送り出さなければいけないので血圧を上昇させることになります。また、ストレスや短気も心臓への負担が大きく、血圧を上昇させる要因と考えられます。
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┃☆ 高血圧を食生活から予防する!
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◎一日の塩分摂取量は、10g以下にする
日本人の一日の平均塩分摂取量は、13gといわれています。毎日の食事からマイナス3gを実現するためには、外食やコンビニ食を減らすことが重要です。それから徐々に、調理に使用する塩分や調味料を控えていきましょう。
塩分過多が気になる方は、カリウムやカルシウム、マグネシウムといったミネラルを意識的にとりましょう。バナナや緑色野菜などに豊富に含まれるこれらのミネラルは熱に弱い性質もありますので、サプリメントで効率よく摂るのがおすすめです。
◎コレステロールを減らす
油っこいものなどコレステロールの高い食事は、血管を狭くしドロドロ血液の原因となります。血管を狭くする活性酸素に対しては、ビタミンCなどの抗酸化作用のある栄養素が有用です。また、血管壁に付着してしまった過酸化脂質(酸化した悪玉コレステロール)を分解するビタミンB2もお忘れなく。
■「カリウム 99mg」
■「クレブスサイクル・キレート」
■「エスターC」
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