様々な意見があるとは思いますが、私は「シエスタ」の風習は
非常に利にかなった物だと思います。
「シエスタ」とは、ラテン諸国で長く行われている伝統的な風習で、
午後の生活や仕事をより生産的に意欲的に始めるために休息を
取ることを意味しています。
簡単にいうと「昼寝」をして、眠い頭をスッキリさせ午後の生活や
仕事に挑みましょう！ということです。
この「昼寝」を積極的に取り入れていた人物として挙げられるのが
「アルバート・アインシュタイン」、「ウィンストン・チャーチル」、
「トーマス・エジソン」などそうそうたる面々です。
彼らが積極的に、非生産的な時間の使い方だと思われていた
（今もそう認識している人も・・・）「昼寝」を取り入れていた理由は、
認知機能を向上させ、ストレス解消にもなり、全般的な健康にも
役立つという事を知っていたからだといわれています。
それでは、どれくらい昼寝をしたら効果的なのか？
それは、人それぞれ異なります。平均的には脳を回復させるのには
15〜30分くらいが適当だとされています。
これより長く寝てしまうと眠りが深くなり、起きるのがつらくなります。
◆心臓にも昼寝はやさしい
アメリカの男女の死因でメジャーなものに冠状動脈性心臓病が
あげられています。心臓へのストレスを軽くするのがよいとされて
おり、昼寝は非常によい方法なのだといわれています。
私たちの心臓にとっての循環リズムはお昼頃にそのピークを
むかえるとされています。ある医師は心臓を強くするために
この時間には休むことを奨励しているそうです。
ある研究では、毎日30分の昼寝をとる人は、とらない人に
比べて約30％も心臓疾患にかかる率が少ないという結果も
でているそうです。
長生きしたいなら、効果的に昼寝を！が合言葉になりそうですね。
◆職場でも「昼寝」効果は見逃せない！
この現代社会では私たちは「ハードに働く」ことを求められています。
また、現代社会では「休息」ということにあまり重きをおいていないのが
現状で、多くの成人はあまり寝ていません。このことからおこる疲労は
健康はもちろん、仕事での安全性や生産性にも影響をあたえます。
こういった現状を踏まえ、「昼寝 "Power Nap"」を奨励する企業も
出てきているようです。日中に適度な休みをとれるスペースを
とったりしているそうです。
20分の昼寝の機会を得た労働者は、その後リフレッシュしエネルギーも
アップさせて仕事に戻ってくるということです。
昼間の眠気覚ましならカフェインで・・・という方もいるとは思いますが
その眠気覚ましはイリュージョン（幻想）のようなものだといわれて
います。しかし「昼寝」をしての眠気覚ましは自分自身の生きるチカラを
利用しているので健康にも非常によいのです。
もし5分くらいしかないよ！という方でも、目を閉じるだけでかなりの
効果が期待できるそうですよ！
とはいえ、まだまだ日本の企業社会では浸透は難しいのでは
ないかと思いますが、「パワーナップ」の習慣が当たり前に
なってくると、もっと生産性も安全性も向上して、ミスも減り、
しいては日本経済復活の「キー行動」になるのではないかなぁなんて
思います。
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