会話中に「アレ」「ソレ」を使う頻度が高くなったり、何かと物忘れが激
しくなってきたり、記憶する作業や思い出す作業に自信を失いつつある方
に朗報です♪
今回お届けするのは、イングランド南西部にあるUniversity of Reading
and the Peninsula Medical Schoolの研究チームの報告です。
この研究チームの報告によると、ブルーベリーのようなフィトケミカル
(植物特有の栄養素)豊富な食べ物を積極的に摂ることで、年齢に関わる
記憶の欠損をくいとめる可能性が明らかになりました。
研究は12週間の期間で行われ、通常の食事にブルーベリーを加えたもの
を出したということです。その3週間後には、空間記憶能力(視覚などに
よって認知される対象やその位置についての記憶)の著しい向上が見られ、
研究の終了までその効果が持続していたことが報告されました。
皆さまがご存知のように、ブルーベリーはアントシアニンやフラバノール
といったフラボノイド類を非常に多く含む食材です。どの成分・分子が脳
に働きかけるのかという詳しい結論はまだでていないようですが、今回の
研究でこれらフラボノイド類のいくつかは血液脳関門を通り抜けることが
明らかになりました。
このことから、ブルーベリーに含まれる成分が血流にのって脳まで到達し
脳細胞のネットワークを活気づけ、細胞同士のコミュニケーションをス
ムーズにして脳細胞の再生を刺激するのではと考えられています。
短期の記憶も長期の記憶も、神経細胞の分子レベルでコントロールされて
います。今回の研究チームは、学習や記憶を司る海馬内の特定の経路をた
どり、信号タンパク質がフラボノイド類により活性化されるということが
分かりました。
確かにこれまで、新鮮なフルーツは健康効果が高いということは知られて
きましたが、記憶に関する分野についてはあまり知られていなかった領域
でした。
しかしながら、今回の研究によって記憶の分野に新たな可能性が見出され
たのは大いなる前進だといえるのではないでしょうか。
今後、ますます野菜やフルーツの持つ健康パワーの詳細が明らかになって
いくことでしょう。記憶に不安がある人も、「まだ若いから大丈夫」と思
っている方も新鮮なフルーツや野菜をたくさん含むバランスの取れた食事
を心がけて下さいね!
栄養価の高い野菜やフルーツは冴えた頭脳だけでなく、健康な体のコンデ
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