テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンターの研究によると、
ローカーボ（低炭水化物）ダイエットの成功者は、
脂肪になりやすい「フルクトース（果糖）」という糖分の摂取を
減少させているということが明らかになりました。
今回は、ダイエットの大敵「フルクトース」に注目したいと思います。
◆フルクトースって？
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フルクトースは、単糖類で糖の中ではもっとも甘味が
強いとされています。果物に多く含まれることから
「果糖」とも呼ばれます。
吸収が早く即効性のあるエネルギー源ですが、ブドウ糖などよりも、
体内で脂肪に変わりやすく、肥満の原因になるともいわれています。
◆健康ガイドラインでは？
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現在の健康ガイドラインでは、コーンシロップのような
フルクトースを高いレベルで含む加工炭水化物摂取の
制限をすすめています。
◆さらに驚愕の事実が！
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サウスウエスタンメディカルセンターの研究チームが
発見したのですが、このフルクトースは
脂肪への転換スピードが非常に早いというのです！
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糖質には、フルクトースの他にもグルコースやスクロースなど
さまざまな種類があります。
それぞれが、その他の糖質と結びついて糖となるのですが、
体内での代謝の仕方やスピードがそれぞれ異なります。
糖はトリグリセリド（中性脂肪）と呼ばれる脂肪に変わりますが、
フルクトースからの脂肪合成の場合、そのスピードが早く、
なかなかそのプロセスが遅くならないということです。
つまり、フルクトースによる脂肪合成が始まるとなかなか
終わらず、脂肪が増えつづけてしまうのです。
◆糖⇒脂肪 その過程は
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人体では、主に肝臓でトリグリセリドは作られます。
肝臓は交通整理の警察官のように、食事でとった糖質の
使い道をみちびきます。
【グルコースだと、このようになります】
グルコースが体に入る。
↓
グリコーゲンとして蓄えるのか、エネルギーとして燃やすのか、
はたまたトリグリセリドに転換するのか、
これを肝臓が決める。
この肝臓の働きのおかげで、すぐに脂肪には転換されない
仕組みができています。
【一方、フルクトースの場合は】
フルクトースを摂取する
↓
交通整理の警察官役の肝臓をそのまま通り抜け、
トリグリセリド合成を勝手にはじめてしまう・・・。
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実験でも、フルクトース入りの飲み物を飲むと、すぐに
脂肪の合成が始まることが確認されているそうです。
そういえば、果物も極端に食べすぎるとカロリーが高くなって
ダイエットの邪魔をしてしまうという話もありますよね。
このフルクトースですが、私たちの身のまわりに溢れているのが
現状です。
天然由来でコストも低く、さまざまなものに溶けやすいので
清涼飲料水などに多く使われています。
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甘いものはダイエットの敵！
よくいわれる言葉ですが、甘さの起源を調べて気をつければ、
もっと効率の良いダイエットに近づけるのかもしれませんね。
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